小さな粒の長い航路に敬意

雑穀の代表、アワ(粟)、ヒエ(稗)、キビ(黍・稷)の字源は、こまかい、小さい、少ないなど“小さな粒”から付けられた名称のようです。中国でもっとも早くから栽培されたキビは、百穀の長、五穀の神とも呼ばれて粒の黄実の色から“キビ”の語源となったともいわれています。
アワは中央〜東部アジアが原産地といわれシチリア、オーストリアを経てヨーロッパへ石器時代に伝わり、日本へは朝鮮を経てもっとも古く渡来し縄文時代にはすでに栽培されています。ヒエと並びわが国最古の作物で、イネ伝来前の主食でした。
キビは中央〜東アジア湿帯地域と推定され、ヨーロッパへは石器時代に伝来し日本へは華北から朝鮮を経て、イネ、ムギ、アワ、ヒエよりも遅く伝来したと考えられています。
石器、縄文、弥生と古代の小さな主食だった作物が21世紀の健康を支えるスーパーフードに蘇る長い道程にロマンスを感じます。

コメントは受け付けていません。

このエントリーのトラックバックURL: