美人をつくる雑穀

漢字で「米」と書くと語源的には穀物の粒のことで、アワ、キビ、ヒエもすべて「米」と呼んだそうです(角川新字源)。雑穀類には抗酸化物質が多く含まれ、細胞の酸化を防ぎ肝臓や腎臓をはじめ体内臓器官の若さが維持され若返りの働きがあることがわかっています。
さて、「化粧」という文字には「米」が使われていますが、「庄」は形づくるという意味で米がついて「粧」、“装う”となりますが、「米」(雑穀)を食べて体の内から健康で美しくなることから「化粧」という意味もあるそうです。
世界の三大美女、クレオパトラ、楊貴妃、そして平安時代の女流歌人・小野小町も大いに雑穀の恩恵に浴したに違いありません。「古今和歌集」に18首も歌が選ばれた才能の持ち主の小町は、かなりの食通だったそうですし、楊貴妃の不老不死の妙薬は雑穀だったかもしれません。アマランサスは「神の穀物」と呼ばれ、キヌアは「母なる穀物」と呼ばれるように、雑穀は世界が認める栄養バランスのとれた“美人食”ですね。