アンデスから来た“神の穀物”アマランサス

くまさん自然農園でも栄養豊富なアマランサスを栽培していますが、アマランサスは雑穀の仲間でもイネ科ではなくヒユ科ヒユ属で、観賞、野菜、穀実用として世界中に60種程あるそうです。
紀元前3000年〜5000年の昔、アンデス山岳地帯でアステカ族が栽培し、13世紀に興ったインカ帝国では“太陽の神への捧げ物”として重要な作物でしたが、16世紀のスペイン侵略によりアマランサスは“邪神の穀物”とされ栽培を禁止されてしまいます。19世紀に入ると“神の穀物”としてインドやネパールに伝わり、日本には江戸時代に東北地方に伝わったと言われています。ヒゲイトウ、アカアワ、仙人穀とも呼ばれ栄養価が高く、白米と比べてカルシウムは28倍、鉄分は50倍、食物繊維は8倍で全米科学アカデミーは食糧危機対策作物として紹介しています。欧米ではヘルシーシリアルとして人気で、穀物ブームの日本でも人気です。
遠いアンデス山脈から北上山地へ根付いたアマランサスにロマンを感じます。