「神は、トウモロコシで人を作った」

メキシコ原産と云われる“トウモロコシ”は、コロンブスとの出会いでヨーロッパに広がり、日本には1579年ポルトガルから長崎に伝わったロマンある雑穀です。

映画館で無くてはならないポップコーンですが、食材としてのトウモロコシは謎です。

茎の先端に雄花が咲き、葉の付け根から苞葉に包まれた雌花から長いひげを伸ばし実をつけます。トウモロコシはひげの数だけ実がなり皮に包まれて種を落とそうとしない不思議な種物で明確な祖先種も不明で“宇宙からやってきた”と云われ、マヤの伝説では“人間はトウモロコシから生まれた”と伝えられています。

家畜の餌やカマボコ、菓子など様々な食品の食材として使われ人間の体の半分はトウモロコシで出来ているとまで云われています。

植物学者は得体の知れない「怪物」と呼びますが、この謎に満ちたトウモロコシはロマンに溢れる雑穀の一つですね。