野菜嫌いを克服!マヨネーズが「おいしさの魔法」をかける科学的理由

夏休み真っ盛り、暑さに負けない体づくりのためにも、家で過ごす子どもたちの栄養バランスが特に気になる季節です。

ピーマンやゴーヤなどの夏野菜は、ビタミンCやビタミンKといったお子さんの成長に欠かせない栄養素が豊富です。しかし、「苦い野菜」を嫌がるお子さんに頭を悩ませる保護者の方も多いのではないでしょうか。

マヨネーズがそのマイルドなコクで野菜の苦味をやさしくカバーしてくれる「ヒーロー調味料」であることはよく知られていますが、最近の研究では、マヨネーズが野菜の苦味を和らげるメカニズムが科学的に解明されています。

私たちの舌には、甘味や苦味など、さまざまな味を感じ取る「味覚センサー」がたくさんあります。研究によると、ピーマンの主要な苦味成分が「TAS2R8」という特定の苦味センサーによって強く感知されていることが分かりました。さらに、マヨネーズに欠かせない卵黄に含まれるたんぱく質が、ピーマンの苦さを感知する「TAS2R8」の働きを抑えることが客観的な数値データとして確認されたのです。

つまり、卵黄が苦味を感じる仕組みに作用することで、ピーマンの苦味が「和らぐ」というわけです。

この科学的な発見は、まさにマヨネーズが苦手な野菜も驚くほど食べやすくする「おいしさの魔法」の裏付けと言えるでしょう。

この夏は、野菜スティックにマヨネーズディップを添えたり、温野菜をマヨネーズで和えたり、野菜たっぷりのポテトサラダを作ったりと、マヨネーズを活用したメニューで、お子さんの「野菜嫌い」を克服してみませんか? きっと「もっと食べたい!」という声が聞こえてくるはずです。