自然の「シードバンク」“雑穀”

一万年続いた縄文時代は現代の二千年程のカレンダー文化と比較すると気が遠くなります。今、縄文文化がブームで全国で縄文遺跡の発掘が進み、狩猟の道具や生活土器に付着したタネの痕跡、祭礼に使われた土偶など暮らしの様々な姿が解明されてきました。

弥生時代になって定住生活が始まると、農耕文化も定着し稲作も始まって暮らし方の形式は現代に近づいてきました。

人類の長い食文化を振り返り、ノルウェー政府は100国以上の支援を受けて「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」を2008年に永久凍土層の地下に設けて約4000種、93万品種のタネを冷凍保存しています。この「シードバンク」が人類の未来を支える基盤かと思うと少し勇気がもてます。

人類誕生と付き合ってきた長い歴史のある雑穀たちは“自然のシードバンク”としてスーパーフードの地位を繋いでいることに、改めて雑穀の価値を感じます!